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この時期のご安置

ここは大阪住吉区にあるとある葬儀屋。
私は入社1年6か月の新入おっさんだ。

また台風が来ている。今回は少々これに近いイメージかも知れない。C2E6C9F7A4CEC3E6BFB4.jpg

大阪市内でも強風、雨がまぁまぁ強く、時折、台風を思わせる感じだ。

毎年、毎年、比較的関西は、台風直撃が少ない。 
和歌山は別だが、六甲とか生駒の山並みが気流の流れを変えると聞いたことがある。

幼少の頃、岐阜に住んでいた時、近くの長良川の堤防が一部決壊し、水浸しになった。
その時は、ガラスにもテープを張り、洗濯棹も倒し、かなりの強風で、停電している地域もあり、一晩中NHKの台風速報をTVで流していた。

ワクワクと恐怖との境目の中で、ウトウトと眠りにつき、目が覚めた時には、風景が変わっていた
少し高台になった家も庭は泥水で覆われ、わずか数時間で辺り一帯大きな水溜りというか、巨大な池になっていた。
ダウンロード kawa

幸いにも我が家は床下浸水、それ以上の大事に至らず、(廻りの農家とか水没の所は大被害) 私ら子供には恰好の遊び場となった。
 
役に立たない長靴をはいて、膝まである泥水の中、ケッタ  (自転車の事。中部ではケッタマシーンという事が多い)で走り回った。 道路から外れると、かなりの段差があるブドウ畑などにはまり込んでしまう為、異様な恐怖を感じながら、泥水の中から道路の白線を安全圏と判断して、ちょっとした命とのやりとりに、かなりの興奮を感じた。 

決壊場所を見に行くと、近所の冒険好き?なガキンチョは皆当然の様に集まっていたのが笑える想い出だ。

それと比べてしまうので、今回の台風も不謹慎であるが、私にとっては、ちょっと残念な気持でもある。。。

この時期、お葬式が立て込んでいる。

立て込んでいるという言い方もおかしいが、昨年はひまだった。

うちだけかと思い、各地を転々とする寝台車の業者さんに聞くと、今年の初夏は忙しいとの事。
大阪市営斎場もその言葉通り、火葬予約も混んでおり、お盆前に  〝皆さん、御呼ばれしてらっしゃる ”という方もいた。


この時期は暑いので、ご自宅に連れて帰るときはかなり気を使う

ご安置できる施設は、ご遺体を保管できる所だから、俗にいう冷暗冷所である。
しかし、ご自宅はそうはいかない。

クーラーのある所、日の当たらない場所に安置する必要がある
いくらドライアイスをあてても、涼しくしてもらわないと、故人様はどんどん傷んでしまうので、クーラーもなるべく低く設定していただく。

なので、通常ドライアイスは10キロ (レンガ大のブロックが4つ) でよいのだが、15キロ、様子を見て本来1日で交換するのを、早めのスパンで交換したりして、出来る限り故人様には凍るほど涼しくして差し上げる。

よく、故人様に触り、 〝 冷たいので寒がっている ” という方もいらっしゃるので、ドライアイスをあてる時に、ご家族にこう説明している。

〝○○様、お亡くなりになってから、だいぶん 『 暑がり 』になっておられるようです。 なので、お部屋も涼しくしてあげて下さい。 私共も、ドライアイスでお手伝い致しますので。。。”

自己流で考えた言い回しだが、少々場も和み、苦情なく、納得して頂けているようだ。。。自己満足かもしれんが。。。


だが、この場で一番の 『 暑がり 』になっているのは、何を隠そう、私だ。
クーラーがついていようが、いまいが、納棺やご安置の時はとにかく汗が吹き出し、汗を拭き拭き、している 。笑
なんでだろうか??  特に生え際が退化したおでこ近辺が。。。。


森の木を伐りすぎて、洪水や、堤防決壊する事が多くなったというのは、こういう事か。。。。
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遺体搬送だけお願いします2

先日最愛の妻を助手席に乗せ、お出かけをする際、シートベルトを拒否するしぐさから、妻が、いきなり横で足ピ===ンっをした

『 こんな恰好で助手席に乗ってたらおもろいな 笑』  思わず吹き出してしまった。
そして、警察に止められたときどう言われるやろと話題に対し、私はこう答えた。
『 遺体搬送してるて間違えられるわ 笑 』
そうすると、妻がこう言った。
『やっぱり、普段こういう職業している人の発想やんな。 普通思いつかへんもん。 遺体搬送って 笑』

たしかに。。。 普通考えない。 普通ならどうなる? って聞いたら、
『おもろい、とか変とか、そこに行く』 

成程。。。私の頭は知らぬ間に、葬儀屋ナイズされていることにきづいた一場面で、自分でもびっくりした。

そして妻が聞いた。

『こないして隣に乗せる事あるん?

私は答えた。

『ないない! さすがに怖===よ! それは!!』

ここは大阪住吉区のとある葬儀社。
私は入社1年3か月を迎えた新入おっさんだ。

前回に引き続き、ご遺体の搬送について書いてみたい。

遠距離を寝台車で運ぶことがある。
例えば、大阪から東京、とか。
霊柩車は使わない。 エスティマとかアルファードの寝台車だ。

=夜中走っていて、後ろに遺体があるのは怖くないのか=

オカルト的な答えを期待している方には申し訳ないが、答えはNOである。
“ ご遺体に対しての慣れ " というのもあるが、搬送の場合、テレドラマの様に恨めしそうな顔をしてぐったりと。。。
という事は皆無だ。長距離の場合、棺に納棺してお運びする事が多く、そういった心配はないわけだ。

長距離運ぶ運賃というのは、その業者によって一律ではないが、目安として大阪⇒岡山までとすると搬送料とは別に、深夜料金や待機料金、ドライアイス、距離によっては2名乗車で行くため、大体10万円くらいというところだろう。 高い!!とも思われる金額かもしれないが、ご遺体を運ぶというのは、自動車で運ぶにしろ、飛行機で運ぶにしろ、それなりに費用が掛かる話なのである。

ちなみに、ご遺体は自分で運べる。
例えば、家族が亡くなって、どうしても運ばないと、という時、自家用車で運ぶのは違法ではない。
その時、死亡診断書、または、検案書がないと、殺人事件と間違われる可能性が有る為、必ず携帯すること。
緑ナンバーの許可車両で運ぶ時は、お金の支払いが発生するからで、田舎の方に行くと、葬儀社がない地域などは、自分たちで火葬場まで運んだりする地方もある。

遠方まで運ばなければいけないご遺体というのは、故人が住んでいた所では、お葬式が出来なかったり、田舎に戻したいというご遺族の意思によるものだ。

田舎を出ていった家族が病気・事故で亡くなったり、残念にも自死や事件にまきこまれてしまったケースもある。

いずれにせよ、ご遺体をお運びするのは、故人が一番落ち着くであろう場所だろうし、そこに付いた時、棺桶の中で、故人がホッとするというか、魂が解放される的な、そんなことがあっても可笑しくないと思いながら、筆を置く次第。
おそまつ。






遺体搬送だけお願いします

朝焼け
この写真を見て皆さんはどう思うのだろうか?

『綺麗な写真だなぁ』とか、『夕焼けの写真かぁ。。』とか。
今から夜の帳が降りる、そんな雰囲気もチラホラ。。

よく見て頂きたい。これは本当に貴方の見たままの写真だろうか。。。

実はこの写真、 『 朝焼け 』 の写真である。

夜から朝に変わる瞬間。
車も少ないし、街の照明も消えている。 なぜか朝焼けと分かった瞬間、
同じ写真でも、先程より清々しく感じないだろうか。空気が綺麗というか、ヒッソリ感というか。。

ここは大阪 住吉区のとある葬儀屋。
私は入社1年3か月を迎えた新入おっさんだ。

葬儀社への依頼はお葬式の依頼だけではない。
ご遺体を運んでほしいという依頼もある。

前回ご紹介したように、海外へ搬送する事もあるが、病院からご自宅へ、という事もある。
近距離もあれば、遠距離もある。

一昔前というか、今でも一部では残っているが、
病院で亡くなられた際、病院から寝台車を紹介され、ご自宅へお連れする。
家族さんは病院の寝台車と思っているが、それは葬儀社の寝台車で、
そのまま、そこの葬儀社でお葬式をするか、自分で手配をするかをその車中で決めるのである。

その為、病院から紹介された葬儀社は圧倒的にお葬式をする確率が増える為、如何に病院の呼び出しリストの上位に入るかが問題であった。

今はその『 取り合い 』 も無くなり、家族さんがある程度、葬儀社を決めているので、
誰かが亡くなった時に、その葬儀社がお迎えに上がる。
一部例外を除いてだが。。。


 とりあえず、ご自宅まで運んでもらいたい、という事で。
準備を整え、病院から運ぶ段取りの最中、いつもならある程度決まっている会場や日時が一切決まっていなかった。
番頭に確認すると、自宅に親族が集まっているので、相談しないと決められないとのこと。

故人をご自宅にお連れして、布団に寝かせ、ドライアイスを当て、枕飾りもつけて、棺覆(豪華な布団カバー)をかぶせる。

さぁ、今から打合せという時に、病院から付き添って頂いた親族が頭を下げてきた。


事前に会員になっていた互助会(大手葬式会社)があったらしく、月々の掛け金を払っていたから、
ここまでしてもらって、非常に申し訳ないが、そっちを使わせてもらえないかと。。。


番頭の顔を見ると、曇りきっていた。

結局このお家ではお葬式をする事もなく、深夜搬送とドライアイス、枕飾り代だけを頂いて帰る事となった。



次回、また別のパターンをご紹介する。  本日はここまで。




納棺3

例年の一月とは違い、落ち着いているという。
まだまだ寒いので、バタバタしそうだが。。。


ここは大阪住吉区のとある葬儀屋。
私はあと3日で1年になる新入おっさんだ。

先日の休みを利用して、最愛の妻と愛娘を連れて
『大阪城3Dイルミネーション』
を見に行った。

詳細はまた後日UPするが、ネタバレ有りなので、今回は触りだけご紹介する。


無題
このように、大阪城がズバッと真っ二つになったり、炎上したり、結構すごかった!!

まだの方は見に行かれてはどうだろうか。
夜10時までに入れば、最終間に合う。

これはポスターっぽい画像なので、ここまでクリアではないが、
ハウステンボスのイルミということで、結構気合が入っている。





納棺 ご遺体を棺に納める事。

通常の納棺もあれば、何とも切ない納棺もある

以前紹介した、警察や、監察医お迎えの納棺もそうだが、
葬儀屋誰もが切ないと感じるのは、赤ちゃんの納棺だ。

このシーンがやりきれなくて、辞めてしまった人を過去に知っている。。。


赤ちゃんや、小さい子供の場合、大人用の半分の大きさの棺が用意される。
よっぽどでない限り、ご遺体に損傷はなく、突然死や、衰弱、先天性の病気などが多いようだ。

当然ながら、パパ、ママ、は若い方が多く、その分ご遺族の落ち込みは計り知れない。。。

赤ちゃんだから、と祭壇が小さいとか、規模が小さいというのは関係なく、小さいのは棺だけで
変わり無く葬儀は喪主様のご希望に沿った形で行われる。

体を綺麗にしたり、納棺をするのは、通常我々が行うが、
この時は、ご準備をさせて頂いて、手順を教えた後、パパや、ママにバトンを渡す。

お通夜の前にゆっくりと時間を取り、お乳をあげたり、抱っこしてあげたり出来るように
家族だけの時間を提供する。
手順を一つ一つ、名前を呼びながら、何回も何回も行う家族様もいらっしゃる。

悲しい思い出だが、これが我が子との思い出なのだ。。。


今からいっぱい思い出を作ろうとしていた矢先のこういった葬儀は話を聞くだけでも居た堪れない。
自分にオーバーラップしてしまうと、果たして葬儀屋としての仕事を出来るだろうか??と思う。

赤ちゃんは『 10月10日 』と昔から言われているように30週から40週をお母さんのおなかの中にいる。
その前に死産として生まれてくる赤ちゃんも12週以降は死産届が必要となり、火葬もする。

残念なことに、火葬をした場合、24週以上でないと、殆どお骨が出ない。
全て焼けてしまうのだ。  煙になって何も残らない。。。
棺を留める釘が焼け残っているのを、これだけでも。。と持ち帰られた方もいらっしゃたようだ。


できれば、あまり経験をしたくはないが、いづれ私もこのケースに遭遇すると思う。
その時は、しっかりと葬儀屋として、出来る限りのサポートをしていきたい。


本日はこれにて筆を置く次第。  おそまつ。


納棺2

雨が降ったり晴れたり、忙しい天気だ。
同じく我が家では今、雨が降っている。。。。

ここは大阪住吉区のとある葬儀屋。
私は入社11ヶ月目の新入おっさんだ。

『キツネの嫁入り』
ご存じだろうか。 天気雨の時に昔から伝わる逸話だ。
お天気なのに雨が降っている、こんなおかしな天気の時は
キツネの嫁入りがどこかで行われていると。
写真4

こんな感じなのか? マウスで書いてみた。
我が家もこのまま晴れになると良いなぁ~~

納棺。ご遺体を棺に納める事。

納棺する時が一番ご遺体に接する。
ご遺体に接する時、葬儀屋はほとんど素手で行う
警察・監察医引取の特殊なご遺体の場合は、感染症などの予防もあり、時と場合による

故人への尊厳や、親族様へのご配慮からそうする、と教えられた。

慣れるまでは素直にそうは思えないが、慣れれば、そう考える事が出来る。


介護の仕事をしているときも、オムツ交換が嫌で嫌で仕方がなかったが、慣れると相手の事を考える余裕が出てくる。
もちろん手袋はしていたし、生きている人が相手だったが。。。

とはいってもご遺体なので、、普通では考えられない事が起こる

生きていれば、車に乗って、吐きそうになってもグッと我慢する。
ご遺体はその機能すら停止しているのが当然で、
安置場所につき、納棺する際、口から嘔吐物が出ている事がある。

その日もそうだった。


ストレッチャーから棺に移したが、故人の背中が曲がっている為、棺の中で横を向いてしまう。
これでは、対面できない。硬直の始まったお体を上に向かせて、納棺準備をしていると、、、、、

『ぐぐぐぐぐぐっぐうっぐうううう~~~~~』

と背後から音がする。  音がするはずない方向からである。。。。
『ビクッ!!!!!』としながら背後を振り向くと
まるで湧き水のように大量の液体が口から流れ出ていた。。。

初めて聞いたご遺体の声。 流れ出る液体。。。。。

一瞬ポカーーーーーんと放心してしまった。

『いかんっ!いかんいかん!!』
 すぐにハッと気づき、綿の束で口の両脇を抑え、液体が止まるのを待つが、止まらない。。。
しかも臭いがたまらない。。。

落ち着け~~~~おちつけ~~~~~。。。。。。

さすがに手袋をつけた。さすがに感染症が心配だからだ。
一旦横向きにし、綿で受けながら、汚れた後頭部や首筋、背中を綺麗にしてさしあげた。

まだ止まらない。。。
ドライアイスを喉元にあて、凍らして止めるしか手は無さそうだ。
予算の関係上、納棺士は呼べない。。。

勢いが弱くなってきた時を見計らって上向きにしたらすぐに、綿の束をお口に当て、頭を高くする。
綿をまいたドライアイスを喉元、顔の両側にあてお口の綿も固定する。
とりあえず一晩このまま動かさず、明朝には止まっている事を願う。

ちゃんとお別れできるよう、体も上向きで固定して、可能な限り汚れた部分は綺麗にした。
手袋をはずし、綿飾りを施し、蓋を閉じた。。。

『ふぅぅぅぅぅぅぅぅ!・・・・・・』

大きく深呼吸し、合掌。

止まらなければ、お着替えも出来ないので、現状と処置、その旨を隣室にいた親族様に伝えた。

親族様は 『ありがとうございます』  とお辞儀までしてくれた。
こういう一言に力を頂く。 こちらこそ、有難うございます。  


そして、安置所を後にした。


本日はこれにて筆を置く次第。  おそまつ。












意外と知らない納棺

仕事(お葬式)が出た後、ごった返す倉庫の方付けが
何気に好きである。

ここは大阪住吉区 とある葬儀屋。
私は入社11ヶ月の新入おっさんだ。


ごちゃごちゃの倉庫が綺麗に整頓されていく。


『 お葬式は重労働 』 と言われるほど、用意する備品が多く、
一回のお葬式で使う備品は、軽トラック山積になる事がほとんどだ。

倉庫にはどんなタイプでもこなせるよう、お葬式グッズがいっぱい。

垂れた蝋燭をドライヤーで溶かしてキュッキュと拭いてピカピカにしたり
洗う必要のあるものは洗ったり、色々大変。

片つけると言うよりは、
次の仕事がいつ出るや判らないので、いつ出てもパッと持って行ける様、準備しておく
っていう方が正解かもしれない。

以前いた建築屋の方付けとはまたちょっと違う。
業種によって変わるもんやなぁ。。。。としみじみ思った。

納棺。。。ご遺体を棺に納めること。

映画に出てきた 『 おくりびと 』 はご遺体を綺麗にして納棺をする納棺士を指すことが多い。

私達の会社でも納棺士は使うが、自分たちで納棺することの方が多い。
奥が深い為、いまだ勉強中であるが。。。

皆同じ道を歩んでいるのかと思いきや、
同じ葬儀屋でも、大きな会社になると、各部門に分かれている為、納棺できない社員がいる、という事を知った。

うちの会社は小さな 〝 町の葬儀屋 ”なので、最初から最後までご担当させて頂く。

会場や火葬場は納棺した状態でお運びする事がお約束なので、
ご自宅または安置所などで先に納棺する必要がある。
お通夜にいくと、棺に入った状態でお別れ、というのはそういった事情も重なっている。


納棺する事のメリット

ご遺体は当然ながら亡くなっている。 

亡くなっているので、着々とご遺体の腐敗は進む。  これはどうしようもない。
ただ、納棺することで、ドライアイスをあて、棺の中を冷蔵庫状態にしている事で
多少なりとも、腐敗を遅らせる事が出来る
だからお葬式の最後に蓋を取り、お別れが出来るのだ。

故人を綺麗に見せて差し上げる。
中には、お別れできない状態もある。親族様に見せられない状態もある。
触ることも出来ない状態の時もある。 それでも、家族にとって大切な人には変わりない。
出来るだけの事をして、綺麗に見せてあげる事が、気持ちの負担を軽くする、と私は思う。


実際問題、感染症の予防なり、なんなり、色んなメリットもあるが、
どんなご遺体でもお運びできる、というのは当たり前ながら一番大きいかもしれない。


次回は納棺時のエピソードも含めてNO,2をご紹介したい。
本日はここで筆を置く次第。  おそまつ。















意外と知らない故人お迎え②

今日は空き缶を捨てる。
だから火曜日。。。


ここは大阪住吉区のとある葬儀屋。
私は入社11ヶ月の新入オッサンだ。


出社する際、朝の引き締まった空気が好きである。

時間のある時に限られるが、
車のエンジンをかけ、ガタガタ震えながら、缶コーヒーを飲み、タバコを吹かすのが結構気に入っている。
  『なんでこんなに冷えんねん!!』  ゆうぐらい車中は冷えている。
息が白い。 まるで見晴らしの良い冷蔵庫だ。

フト考える。。。

弊社の社長は恰幅も良く、そのせいかあまり寒がりではない。
番頭は極度の寒がりで、一緒に車に乗ると結構辛い。
私はその中間の寒がりよりの位置づけ、と言った所か。

昨日社長にフリース裏地の作業着系のベストを支給頂いた。
着ると温かく、室内作業にはもってこいだ。

ヒートテックにカッターシャツ、いつもなら長袖カーディガン、綿入りのアウターだが今日は
ヒートテックにカッターシャツ、フリース裏地のベスト、綿入りのアウターだ。

体のセンターが温まれば、寒さは薄れるというのは経験上納得している。
今日の寒さに十分な装備だろう。

だが、、、
袖が寒い!!!  袖部分が寒い!!!
私のわがままなのだろうか?  それとも寒がりレベル強に修正すべきだろうか。。。。

しょうもないことを考えながらも暖まりかけた車を急いで走らせる。




前回は病院へのお迎えを紹介したが、警察または監察医へのお迎え はちょっと違う。

何が違うというと、警察が引き取っていく時点では死因が不特定であること。
それと、故人が亡くなったのが病院の様に 〝 先程 ” の限りではないこと。

だから警察・監察医お迎えの時は必ず棺を持っていく
ご遺体がどういう状態であるかわからないし、納体袋(俗にいう死体袋と呼ばれる袋でチャックであけるやつ。)
で運ぶより、納棺させていただいた方がそれ以上のご遺体損傷を防げるからだ。

病院では 担当医が死亡時間を看取って死亡診断書を作成するが、
誰もいない所で亡くなった場合、故人はなんで死んだのか、がわからない。
警察は事件性があるのか、無いのか
先ずそこを判断するために監察医による検視を行う。

TVだけ見ていると、 〝 検視にかかる ” という事は大層なイメージがある。
事件性バリバリのニュースで見るようなえげつない事件とか。
実際はそうではない。

一人暮らしで亡くなっていても検視対象だし、『ちょっと散歩行ってくる!』っていって玄関のすぐそこで亡くなっていても検視対象だ。


監察医は死んだ人のためのお医者さんだ。

事件性がないと判断された場合は、ご遺体を引き取った所轄の警察署から親族様へ連絡が入り、親族様から私共に連絡が入る。私共は用意を整え、ご遺体をお迎えに行く。

書類は森ノ宮の監察医事務所まで¥11.700払って出してもらう。
検視を行った時点で死亡診断書という所に二重線が引っ張られ、死体検案書 という名前にかわる。
だから死亡診断書だけを見ても、検視掛かったかそうではないかはすぐに解るのである

事件性が無くとも、死因が特定できない時は監察医事務所に移送され、司法解剖となる。

( 監察医は大都市にしかない。地方でも死因不明はあるのに、なんでかと思うのだが、それはまた別の話。 )

ここからは多少なりとも現実的なご遺体の話になる為、興味本位での詮索は避けて頂きたい

先程出てきた書類をもらう事務所の隣が解剖室なので、事務所に入ると、独特の死臭というか、消毒の様な臭いがする。
名前や身元等確認し、ご遺体が運ばれてくるのを合掌して迎える。

裸の状態で銀色の解剖台に乗せられ、ご遺体は洗浄された状態で来るので大概冷たく、濡れている。
解剖されている場合、胸部や腹部にはメスの跡が大きく一文字に入っている事が多い。
タコ糸ぐらい太い糸で荒目に縫合されているが、体組織が死んでいるため細い糸では縫合しても取れてしまうらしい。
故人を思っての配慮と聞いた。
私どもは納棺時にその傷跡が見えないよう、着物や綿・ドライアイス等で配慮する。

すでに亡くなっているので体液が吹き出すとかはないが、滲み出てくる事は多々ある。
警察や検察は納棺時間を待ってくれない。

急いで納棺する前にも合掌をし、きっちり納棺をさせて頂く。

我々は滲み出てきた体液等、綿でふき取り、白い着物を着せ、足袋や脚絆、手甲を付け、ドライアイスをあて、
棺布団をかぶせ、蓋を閉め、その時着ていた衣服なども引取、寝台車にお運びする。

ただし、上記はご遺体が綺麗な状態である場合である。

死後時間がたっており、腐敗が進んでいる場合、ミイラ化している場合は納体袋からお出しせず、そのまま納棺する。

そして、ご遺族様には 顔を見ての対面を遠慮していただく事をお伝えする。

それだけでも十分な辛さを与えてしまう言葉だが、ご遺族にとって辛い思いを増やす様な事は出来るだけ軽減したい。
故人・ご遺族の事を思えば、そうさせて頂くのは適切な判断であると思う。
なぜなら、警察の本人確認等で故人のお姿はすでに確認いただいてるはずだから。



故人を乗せた寝台車は、ご親族様と打ち合わせた場所へと向かって走り出す。
この後、おくりびと (納棺士) によって綺麗にされるご遺体もあれば、そのまま式を迎えるご遺体もある。
それは親族様が決める事なので余計なお世話かもしれないが、警察引取でお顔を見せる事が出来る状態なら
納棺士による、化粧、清拭(体をお拭きする)を故人に差し上げて頂きたい。

それほど、警察や監察医の遺体安置所は冷たく、殺伐としているのだから。。。


今回は人によっては反感をお持ちになる様な記事内容かもしれない。
しかし、これが現実であり、そんな中でも葬儀社の人達は、故人に対して尊厳を持って接しているという事を
皆さんに知って頂きたいと思い、ここまで詳細に書かせて頂いた。

東日本大震災の後、腐乱し放置されたたご遺体の処置を自ら進んで行った葬儀社の方のご苦労など、想像を絶すると思う。

今回はこれにて筆を置く次第。  おそまつ。












プロフィール

葬儀屋おっさん

Author:葬儀屋おっさん
大阪住吉区にある街の葬儀屋さん
フューネス・イフ大翔(ダイショウ) 
に入社した
おっさんのブログです。

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